水色べんとう

「……相上さん、覚えてますか」

「ん?」

「幼かった私に合わせて、一生懸命遊び相手になってくれたり、少しでも不安な表情を見せれば、優しく頭を撫でてくれたり」

「……それは」

「私、とっても嬉しかった」
 
心から、そう言えた。