水色べんとう

「……さくらちゃんは、あの女の子だったんだね」

「……相上さんは、あのお兄ちゃんだったんですね」

「うん、そう」
 
照れくさそうに笑う相上さん。

「不思議だなぁ。あんなに小さかった女の子が、こんなに綺麗になるなんて」

「き、綺麗って……」
 
私は、思わず顔を真っ赤にさせた。男の人にそんなことを言ってもらうなんて、はじめてだった。