水色べんとう

「ミツルさんに、会ってきた」

「……え?」

「けじめをつけて、話してきた。あの人はね、悪い病気にかかってしまったんですって。双太君が言っていたわ。今は入院していてここにはいないけど、じきに戻ってきます、って。ふふ。双太君、本当にしっかりしているわね。暑いからって私に渡してくれたペットボトルと、一緒にくれたタオルのなかに、病院の住所が書かれた紙がはさまってた。私は、走ったわ」