水色べんとう

「さくらはね、ミツルさんの息子さんと、それは楽しそうに遊んでいたのよ?ああ、これなら、もし家族になっても大丈夫だなって、そのときは思った。幸せな家庭を築けるだろうなって、安心さえしていた」
 
お母さんの口から発せられる一言一言が、私の耳に響き渡る。