水色べんとう

「……言いたくありません」

「はあ?なんでだよ、おい」

「そ、その……」

「ふざけてんじゃねえぞ、殺されてえのか!」
 
殺されたくはなかった。だけど、自分のせいで他人に迷惑をかけてしまうのが嫌だった。だから私は黙って下をむいていた。

男の人の靴は、エナメル生地のピンク色で、底が分厚かった。蹴られたら痛そうだな、と思った。