水色べんとう

「ごめん、笹木君。ちょっと寄って行くところがあるから……」

「はあ? ……こんな遅くにかよ?」

「うん……ごめんね、ありがとう」
 
私は少し申し訳なくなって軽く頭を下げた。笹木君は数秒なにかを考えるようにしてから、

「……弁当屋に行くのか?」

「え?うん……そうだけど」

「ふうん……」
 
けっ、と吐き捨てるように言う。