青年が落としたのは、栞だった。 けど、それを見て私は驚いた。 「桜の栞…」 私はあわてて自分のバックから 自分の持っている栞を出した。 「やっぱり、同じものだ!! もしかしてあの青年は"かずくん"なの?」 私はあわてて、あの青年を追いかけて 去っていった方向に走っていった。 けど、もういなかった。