「明ちゃん、ありがとね。やっと気持ちに踏ん切り着いたょ。」 ふと聞こえてきた聖の声。 目をつぶってるから見えないけど、きっと聖、笑ってる。 本当の笑顔で。 「蒼、亮、翔、起きてるんでしょう?」 え? 「ありゃ、バレてたんか。盗み聞きしたゎ。すまんな。」 亮? 起きてたのって僕だけぢゃなかったんだぁ。 「えと、僕も聞いちゃった。聖、ごめんね?」 僕も体を起こして謝る。