そんな俺を夢中にさせてくれたのは、


あの子だった。



ある日、授業も終わり

終礼後ボーっと外を眺めてた。


いつもと変わりばえのしない風景。


そこに何かが横切った。


女の子が猛ダッシュで走っていったんだ。


どこに行くかと思ったら、校庭の端にある“ウサギ小屋”。



今にも泣きそうな顔で
ウサギにニンジンをあげる彼女を見て、

俺は何かを感じたんだ。