朝。 窓の外を見ると、 梅雨の時期特有の大雨。 空気は、じめっとして なんとも目覚めの悪い朝。 私は2階の自分の部屋で着替えを 済ませ、下のリビングへと降りる。 階段を降りると 執事やらメイドやらが勢揃いし、 「おはようございます」 と、声を揃えて私に告げる。 「おはよう」と適当に返し、 わたしの専属メイドが運んできた 朝食を目の前に、 そしてお母様お父様を向かいに、 椅子に座った。