「おいしー!」 満面の笑みで食べつづける美紀の横で、昌はにやにやと笑って紅茶をすする。 他の乙女達も、思い思い食べ、飲み、笑いあっている。 「寮長ー。なんか出し物ないんですかー?」 「お茶会だぞ。宴会じゃないんだから…なぁ?」 正しいお茶会など、誰も知らない。 乙女らしいこと。お嬢様らしいこと。 ただのイメージだ。 各々が楽しければ、満足できれば、それでいい。