再び河口湖駅へと戻ってきた。
そこから、路線バスが出ている。
これを使って、青木ヶ原へと向かう。
バスに乗り込むと、ゆっくりと動きだした。
朝早いためか、乗り合わせているのは一人のお婆さんだけだった。
「会える…かな?」
優香がここに来てそんなことを言う。
誰よりも核心ではないかと思い、行動を起こしてきた優香。
しかし、だからこそ不安なのではないだろうか。
「大丈夫じゃ、優香殿。」
きっと、誰よりも気にかかっているはずなのに…
瑠奈は優しく優香に語りかけた。
「青木ヶ原におるのじゃ、きっと。」
流れる景色に目をうつして、必死に不安を圧し殺しているのがわかった。
そのときだった。
「そなたたち…青木ヶ原へと行くのかい?」
乗り合わせていたお婆さんが声を掛けてきた。
物珍しそうな顔をしていた。
それもそのはずだろう。
若者三人が『富士の樹海』とも呼ばれている青木ヶ原へ行くなど…そうはいない。
「えぇ、観光で!」
優香がすかさず答えた。
「人探しで…」なんて言おうものなら尚更不思議なことになってしまう。
さすが優香。
気のまわりが早い。
でも、今の俺にそんなちゃちゃをいれる元気はなかった。
やっぱり…昨夜のことが、気になる。
「ほぅ…観光でねぇー。」
まぁ、観光っと言ったところでも不思議なことに変わりはないのだけれど。
「それにしても…可愛らしいお嬢さんたちだねぇ。」
とにこやかに話した。
「まるで、月のお姫さんみたいだねぇー」
「…!?」
一同唖然した。が、
「まぁー、月のお姫さんがどんな方かは知らんのじゃがね。」
と笑った。
「お婆さん、褒めすぎですよ。」
と優香も笑ってはいたが、苦笑いになってしまった。
普通、そんな褒め方するだろうか…。
でも、瑠奈を知るのはこの時代俺たちしかいないはずじゃ…。
「おやおや、どうやら着いたようじゃ。じゃ、お若いの気を付けるのよ。」
と言い残し、バスを降りていってしまった。
あの勘の鋭いお婆さんはいったい…。
「あのお婆さんの一言。びっくりしたー。」
優香がホッと胸を撫で下ろしていた。
俺も同感である。
あんな例えた方、いくらお年寄りで語彙が多いとは言え珍しい。
「私は知らぬ。」
仮に、瑠奈を知っているなら瑠奈も知っているはず。
しかし、瑠奈すら知らなかった。
「まぁ、考えたって分からないなら偶然だろ?」
「そう…だよね。」
たまたまだろう。
お婆さんが本当にそう思っただけかもしれない。
そう、だと思った。
しばらくして、青木ヶ原のバス停に着いた。
降りるとすぐ目の前に広がる樹海。
不思議な雰囲気を放つこの森。
きっと、ここに彼―藤原蓬莱はいる。
「行くか?」
「そうね。」
ついに、足を踏み入れた。
そこから、路線バスが出ている。
これを使って、青木ヶ原へと向かう。
バスに乗り込むと、ゆっくりと動きだした。
朝早いためか、乗り合わせているのは一人のお婆さんだけだった。
「会える…かな?」
優香がここに来てそんなことを言う。
誰よりも核心ではないかと思い、行動を起こしてきた優香。
しかし、だからこそ不安なのではないだろうか。
「大丈夫じゃ、優香殿。」
きっと、誰よりも気にかかっているはずなのに…
瑠奈は優しく優香に語りかけた。
「青木ヶ原におるのじゃ、きっと。」
流れる景色に目をうつして、必死に不安を圧し殺しているのがわかった。
そのときだった。
「そなたたち…青木ヶ原へと行くのかい?」
乗り合わせていたお婆さんが声を掛けてきた。
物珍しそうな顔をしていた。
それもそのはずだろう。
若者三人が『富士の樹海』とも呼ばれている青木ヶ原へ行くなど…そうはいない。
「えぇ、観光で!」
優香がすかさず答えた。
「人探しで…」なんて言おうものなら尚更不思議なことになってしまう。
さすが優香。
気のまわりが早い。
でも、今の俺にそんなちゃちゃをいれる元気はなかった。
やっぱり…昨夜のことが、気になる。
「ほぅ…観光でねぇー。」
まぁ、観光っと言ったところでも不思議なことに変わりはないのだけれど。
「それにしても…可愛らしいお嬢さんたちだねぇ。」
とにこやかに話した。
「まるで、月のお姫さんみたいだねぇー」
「…!?」
一同唖然した。が、
「まぁー、月のお姫さんがどんな方かは知らんのじゃがね。」
と笑った。
「お婆さん、褒めすぎですよ。」
と優香も笑ってはいたが、苦笑いになってしまった。
普通、そんな褒め方するだろうか…。
でも、瑠奈を知るのはこの時代俺たちしかいないはずじゃ…。
「おやおや、どうやら着いたようじゃ。じゃ、お若いの気を付けるのよ。」
と言い残し、バスを降りていってしまった。
あの勘の鋭いお婆さんはいったい…。
「あのお婆さんの一言。びっくりしたー。」
優香がホッと胸を撫で下ろしていた。
俺も同感である。
あんな例えた方、いくらお年寄りで語彙が多いとは言え珍しい。
「私は知らぬ。」
仮に、瑠奈を知っているなら瑠奈も知っているはず。
しかし、瑠奈すら知らなかった。
「まぁ、考えたって分からないなら偶然だろ?」
「そう…だよね。」
たまたまだろう。
お婆さんが本当にそう思っただけかもしれない。
そう、だと思った。
しばらくして、青木ヶ原のバス停に着いた。
降りるとすぐ目の前に広がる樹海。
不思議な雰囲気を放つこの森。
きっと、ここに彼―藤原蓬莱はいる。
「行くか?」
「そうね。」
ついに、足を踏み入れた。

