「でもある日、その部屋の鍵がなくなった。」


小悪魔はいいえ、と付け加える。


「盗まれたの。」







鍵が…盗まれた…





「頑丈で学校にとって大切な扉だし、壊すことは許されなかったわ。だからその盗んだ奴が隠した鍵を探さなきゃいけないの。」


「それが裏行事。生徒会でしかしてはいけない行事だ。」




「…鍵を盗んだ犯人って誰なの?」


「それはわからない。男か女かもな。」






…犯人は鍵を盗んで…いったい何をするつもりだったんだろう?


てか生徒会でしかしてはいけない行事って…

それほどアリスやらなんたらが生徒にバレたら駄目なのかな?





色々な疑問が頭を駆け巡ったが、私は参加することになった。



「それでは今日の夕方。学校の校門の前集合だ。」


そう言うと、神原は席を立って生徒会室を出て行った。


相楽もそれを追いかけるように出て行ってしまった。