長ーい廊下には、たった1つのドア。

それも、かなり豪華な。


とりあえず、入った。



………あ。
ノックと失礼します忘れた。

ヤバイかも…。


理事長「おい、
お前は行儀っつーもんを知っとんか?
無言で入って来る、チャイムは連続。
お前の親はどうなっとんな、おい」


「すみません。
チャイムは中々貴方様が出なかった
ものでして。」


少し皮肉気味に言ってみた。


理事長「お前、俺を誰と思ってる?」


「知らない。
知ってたらどうするの?
火龍の元総長さん?」


理事長「……お前っ
知ってんじゃねぇか。
……何で知ってる?」


「え?調べたから?」


理事長「………お前…
何者だ?
どこまで知ってる?」


「転入生。
どこまでってそれぐらいだけど。」


理事長「……。まぁいい。
俺は矢野 恭ヤノ キョウ。理事長だ。」