最後の記録~あたしと君の青春~


「あ、恭卵焼きちょーだい」

「えぇ~侑斗お母さんが作ってくれてるじゃん」

「だって恭の卵焼きうめーんだもん」

そう言って侑斗は
あたしのお箸に挟まれている卵焼きを
一口でパクッと食べた

「んっ!やっぱりうめぇ!!」

そう言って侑斗はニコッと笑う


またそうやって笑って...


そうやってあたしの
心をくすぐって...

好きでもないのに、
ときめいちゃうじゃん...



あたしがまたご飯を食べようとしたとき...

「あっ、恭」

「何?」

「その箸使ったら...」

「何よ??」

「間接キス...」



.....





はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?


「ちょっ、何言ってんの侑斗!?」

あたしがテンパっていると
侑斗がイタズラッぽく笑って

「冗談だよ、冗談!!なぁに意識してんだよ
 幼馴染なんだから別に大丈夫だろ!!」

「大丈夫なわけないじゃん!!」

「なんで??」

「だってあたしは侑斗のことがす...」

えっ!?

あたし今なんて言おうとした?
侑斗のことが...好き!?

まさか...そんなっ

「恭?何だよ」

「な、何でもない」

あたしは慌ててごまかした

「はぁ?ちゃんと言えよ」

「ナーンでもないバカ侑斗!!」

あたしはプイッと顔を背けた

今侑斗はどんな顔してるんだろう...
今侑斗はどんなことを考えているのだろう...

あたしはそんなことを考えていた
でも侑斗はそんなことは目にも止めず

「なぁ恭、今日の部活無くなったって俺言ったっけ?」

「えぇぇ!?聞いてないよ!!」

「あぁ、悪ぃ今日の練習無いから」

「そういう事はもっと早く言ってよ...やっぱり侑斗はバカだ...」

「ん?何か言った??」

「別に」

あたしは侑斗の走りを見れないのかと思うと
少しだけがっかりした
その時、


キーンコーンカーンコーン


あたしたちに
お昼の終わりを告げた

「よしっ、帰るか~」

そう言いながら侑斗はその場を立ち上がった
あたしは侑斗のあとに続いて立った

「あ、そう言えばさぁ、奈那とマー君どうなったかな??」

「どうなったかなぁ...って言ってもな~」

あたしたちが扉の前までくると
手をつないだ...

奈那とマー君が居た...??

手をつないでいる?

えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?

「ど、どうしたの奈那!?」

「あのねぇ奈那たち付き合うことになったんだぁ」

奈那はあっさりそう言うと
マー君と繋いだ手を更に強く握っているように見えた