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「――――…ごめん」



「……え」


ある梅雨の真っ只中。

私は、勇気を出して好きな人に告白した。




「…………霧島は、可愛いけど…」



そして降られた後、好きな人から告げられた言葉。







「――――身長が、なぁ…」





彼は私の痛い所を突いた後、私を見上げた。




「………ら」

「え?」

「―さような…ら!!!!!」



―ゴッ!!!





――そうして、好きな人を想いのままぶん殴り、私の片想いは幕を閉じたのである。



高校1年で身長169㎝というコンプレックスを持った、私…


霧島千尋の場合である――。