棘のように辛辣で 蜜のように甘美な 貴方の仕種に惑わされ 優しくなどない手つきで 時折見せた非情さが あたしが貴方に溺れるワケ もういっそ このまま地底まで果てて とろりと眠りたい 誘うのは貴方 悦ぶのはあたしだけ そう、それが 罠だとも、知らずに――‥