○プロローグ○



君に
知らない世界を教えてあげる


だから
僕にも教えて欲しい

君しか知らない
君のこと



いつか
君は言ったよ


『――ねぇ…先生、
私は、とても幸せね?』


どうして?
そう僕が聞いたら


『――だって先生の秘密も、世界の秘密も知って、何だか恐いもの無しだもの』


僕は恐いよ

1度手に入れたものを無くしてしまう事が恐くて、

もう動けない

君のせいだ
全部、君のせい

だから償って


『……どう償えばいいの?』


それはね―…