「今日からこのクラスに新しい仲間が増える。皆、仲良くしてやるんだぞー」



周りは、朝の男じゃない?的な事を話している。


まぁ、当たってるけどね…


「入れー」



担任が言った瞬間、静かになる。


控えめに開いたドア。



「黒板消しのイタズラなくてよかったー…」



その心配!?



「ふぅ…」



なぜか教卓に立って挨拶。



「逢沢優!!よろしく!!」



「おぃ。危ないからおりろ。」



「了解」



教卓からおりた。


皆からは笑いが起きている。



「席は…川崎の隣な。」



「おぉ!マジで!」



えぇ!?


優は素早く席に着いた。



「瑠音。隣だな。」



このニカッてした笑顔にドキッ…


って私は何を…



「そ、そうだね…」



「瑠音の隣でよかった!」


優って、かわいいけど、よく見るとカッコイイんだよね…。



「瑠音?どした?俺の顔、おかしい?」



「え?あ、いや…」



「なになに??」



「優の顔おかしいなって見てただけ!」



「瑠音はかわいいぜー♪」


休み時間になると、優は男女問わず質問攻め。


早くも大人気。



「優って面白い奴だな」



「海璃は質問しないの?」



「しないよ。」



「なんで?」



「なんとなくね。」



「へぇー…」



私は、海璃が優を、睨んでいた事に気がつかなかった…。