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「やっぱり王道の苺のショートは欠かせませんよね!!あ、このティラミスも美味しそうです!!」
悠先生のお皿はどんどんとケーキで埋まっていく。
埋まれば次のお皿を持ってきて、黙々と盛っていく。
「うそ、でしょ……」
「だから言っただろうが」
悠先生は店内に入るや否や、世のスイーツ女子に負けないスピードでケーキの元へと行った。
次々とケーキを選んでいき、いまや7皿目に突入しているところ。
また机に運んだきたものは、ものすごい勢いで悠先生の体内へと吸収されていく。
それに対して私と雅先生は2皿目。
天上先生はシュークリーム1個しか食べていない。
乙女というより、何か乙女を超えたような……。
普通の乙女でも食事前にはあんなに食べないわ。
そもそも乙女は別腹にスイーツを入れるはず。
とにかくスイーツ女子でも、あんな暴食はしないわ!!
なんて思いながら私はフォークを進めた。
