「じゃあどうして?」 どんどんと近くなっていく2人の距離。 ちょっとずつ後ろへ下がって、すこしでも離れようとした。 しかし背中はドンと家の塀にぶつかった。 もう逃げようがない!! あの朝のように。 また視界がすこしずつ暗くなっていく。 もしかして、また!? 「やだ!!やめてよ!!」 泣きそうな声で私は叫んだ。 しかし視界はいっそう暗くなっていく。 ポロリと涙が零れた目を思いっきり瞑った。