こっちだよ。 そう言って岸谷先生は私の手を引いた。 歩幅も私に合わせてくれているみたい。 優しいなぁ……。 そのとき。 「危ない!!」 坊主の野球部員が急に大きな声で呼びかけてきた。 上を見上げると、小さな点。 それはどんどん大きくなり、私の方へ近づいてくる。 ってあれって野球ボール!! ぶつかる!! ギュッと目を瞑った。