見えるのは天井、かと思いきや上にはあの悪魔の笑顔。

雅先生が私に覆いかぶさっていた。



「逃げるなんてひどいよ~」



クスッと笑って私の首元に顔を埋める。

ふわふわの髪があたってくすぐったい。



「やめて!!どいてよ!!」



ぐいぐい身体を押すが、彼は離れようとしない。



「そんなに僕が嫌い?」

「嫌いに決まってるで……んぅ!?」



朝のように突然降り注いだキス。

それが私の言葉を遮った。



ドンッ



彼をおもいっきり突き飛ばした。

急いで口を拭う。



好きでもない人からのキス。

それも2回目。

涙がボロボロと零れ落ちた。