「新聞部、いや顧問の僕に何か用?」

「あなたに用なんてありません!!」

「えぇ~そんなぁ~」



雅先生は頬袋をぷくっと膨らませ、子どもみたいに拗ねた。

ふふん、いい気味。



とにかくキス魔が顧問なんて……!!

こんな部の顧問になんて絶対なりたくない!!



私は軽く会釈をして、退室しようドアノブに手をのばしたそのとき。



グイッ



後ろからひっぱられ、ドアが遠くなった。

そのまま重力にしたがって床へと倒れた。