悠ちゃんから視線を外し、私のことを指差して聞いてきた。
なんだか苦手なタイプ……。
「今日からここで働く須藤といいます」
「あぁ、お前が男子校で働きがっているヘンタイ女か」
「誰がヘンタイよっ!!」
「なんだもっとチャラい感じのやつかと思ってたけど、以外に平凡で地味な奴だな」
なんだか変な勘違いされてる。
最悪……。
こんなやつとも同じ職場だなんて。
まぁ、悠ちゃんがいるからいいか。
「悠ちゃん行こう。こんなの相手にするのはめんどくさいよ」
「えっ、でも……」
「いいからいいから」
私は彼女の細い手首を掴んでぐいぐいとひっぱった。
だけど彼女は一向に進もうとしない。
