「サイッテーー!!」



私は強く拳をにぎり、大声で叫んだ。

それは木霊となってあたりに響いた。



ぶつかったぐらいでここまでするなんて。

しかも初対面よ!!

こんな奴女の敵よ!!



「うぅ、ぐすっ……」



どんどんと涙が溢れてきた。

悔しさからか、羞恥心からか……。

とにかくとっても悲しい気分だった。