案の定、先生のお話は長くて、何度も寝そうになった。
流石に、入学式から寝てたら感じ悪いよね。
そう思っていた時、ケータイのバイブが鳴る。
純那からかな?
こっそりバレないように取り出し、チェックした。
【3組だった。クラス違って残念。一緒に帰ろう♪】
純那、私も帰りたいよ……。
でも、だいごろう……じゃなかった、いごろうの話が……。
と思ったところで、井五郎先生の長いお話が終わる。
はぁーっとため息をつくと、井五郎先生が出ていくと同時に席を立った。
もちろん、純那のクラスに向かう。
他の人は、隣の人と話したらしてるけど、人見知りの私はいきなり知らない人と話すなんて無理。
これが、クールって言われる原因かもしれないけど、気にしてないし。
なにより、大好きな親友といる方が楽しいしね。