「人を殺すことによって災厄をつくり、この世界に災厄を蔓延させるためだろ」


私はそう答え、引き金を引こうとする。脈絡もなく続く彼の言葉を遮るように、私は発砲しようとした。



しかし、私はそれができなかった。


次に発せられた彼の言葉が、あまりにも唐突すぎて、あまりにも理解の範疇を越えていて、あまりにも残酷なものだったからだ。