「…心配、ないです。離して、ください…」 どこか不安そうな表情を浮かべた安久李さんが私の顔をのぞき込む。 安久李さんは眉間にシワをよせ、私を横抱きにしたーいわゆる、お姫様抱っこだ 「ちょっ…」 「黙って、大人しくしてて」 安久李さんが冷たく告げる。 背筋が凍りつきそうなくらいの冷たい声に、私は思わず身震いし口を閉じた。 瞬間、グラりと見ているものがひっくり返った。 やばい、意識が飛ぶ…そう自覚したや否や、私は意識を失った。