「まさか…。」



そっと気づかれないように近付く。
人ごみに身を隠しながら、こうちゃんが座っているベンチの後ろ側までたどりついた。




心臓の音がどんどん大きくなる。
息が、苦しい。





こうちゃんは、一人ではなかった。

隣には、見覚えのある女性が座っていた。



色の白いセミロングの女性。