地下へとつながる階段を駆け下りて、私はいつもの乗車位置に並んだ。



『今度こそ、本当にもう会えない。』



そう思った瞬間、一気に後悔の波が襲ってきた。


もう会えないかもしれないのに、どうして私は最後にあんなことを言ってしまったんだろう。



出会わなければ良かったなんて、
一度も思ったことなかったのに。


こうちゃんに出会って悲しいことや辛いことを乗り越えられたから、今の私がいるのに。