「裏切り者には死あるのみ」

ほら、僕の身体中の血が騒ぎ始めた。

興奮して震えてくるのが分かる。



「黒ウサギ、早くかかって来いよ」

亞蓮、君は可哀想な奴だね。

でも大丈夫だよ。

僕が地獄の底へ落としてあげるから。




僕は目の前にいる裏切り者を睨み付け、いつも携帯しているナイフに手をかけた。



もう逃げられない。

誰も助けに来ない。





「ほら、早く…」

「すぐには死なせないよ?」

「こっちのセリフだっつーの」




僕達は今此処で決着を着ける。


それが殺し屋の掟ならば。