「全部…壊してしまいたいんだ…」 春樹様はか細い声でそう言った。 「大切な友人を…守れなかったから…」 「大切な友人?」 雷はそのまま春樹様を責めるような様子で聞いた。 「ぼ、僕は…。友人の優太を…。いじめから救えなかったんだ…。優太は僕のクラスの人達にいじめられてた。だけどそれを僕は…」 「春樹様、それ以上は言わなくていいです。ありがとうございました」 「う、うぅ…!」 そのまま春樹様は泣き崩れた。 「……雷、ちょっと席を外すよ。春樹様をよろしく」 雷はため息をついて頷いた。