「10歳…ですか」
「たす、助けてほしいんです…」
手で拭ってもボロボロ溢れ出てくる涙を必死に抑えながらそう言った。
でもこんな幼い子供がなぜこの場所が分かったのかは分からない。
「お金…あります…だから…」
僕は優しくこう話した。
「悪いですが、僕達はものすごく高いお金を請求します。あなたのような方が払える金額ではないと思いますので、どうぞお引き取り願います」
するとしばらくの沈黙が続いた。
そして、席を立ったお客様は僕の側に来てこう言った。
「二千万円払います。これで僕を助けてください…」
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