~黒ウサギ~


外から車のエンジン音が聞こえた。



雷と亞蓮が帰って来たのだろう。



「ただいま戻りました…」


亞蓮が重たそうな荷物、いやあれは雷を背負って入って来た。






「雷さん、帰りの車の中で寝てしまったので…」





雷をリビングのソファーに寝かせた亞蓮はふぅっとため息をついた。









「お疲れ様。どうだった?」


「はい。俺は外で待機していて、雷さんは物音一つ立てずにターゲットを仕留めました」





「そうか。雷の服、かなり汚れてるけどどんな殺し方で仕留めたんだろう」






スヤスヤ眠る雷にそっと布団をかけてやった。