「わかった…。くれぐれも見つからないように…」





僕は許可を出した。


「うん、ありがとう。黒ウサギはちゃんと安静にしといてね?」






雷は心配そうに僕を気づかってくれている。



「ありがとう。気をつけてね」




それから夜になり、二人は支度を始めた。



僕は自分の精神を落ち着かせ、改めて殺し屋の黒ウサギとしての使命を全うする事を誓った。







もう何も迷わない。

怯えない。


迷惑をかけない。




「それじゃあ行ってきます」




「行ってらっしゃい」





雷達は暗い闇に包まれて夜の街へと消えた。