~黒ウサギ~



僕は雷と亞蓮に迷惑をかけた。


今日、大事な仕事があるのに雷は一人で行くと言い張る。






「黒ウサギ、俺一人で行かせて」



「だ、だめだよ…僕も行く…」



「黒ウサギのバカっ!そんな状態で行けるとでも思ったの?俺はちゃんと一人で仕事できるようになったし、リーダーにも認められたよ?」






雷は確かに一流の殺し屋としてリーダーに認められた。





だけど僕は雷が心配なんだ。

とても大切な家族なんだ。




僕みたいに狂ってほしくない。





「……………」


「黒ウサギさん、雷さん一人で行かせてください。俺も車くらいならお手伝いしますから。お願いします…」






亞蓮もそう言ってきた。