~黒ウサギ~ 走り続けて着いた場所はどこか知らない静かな路地裏だった。 あぁ。ここはとても居心地が良い。 暗くて静かで光りなんて差し込まない。 まさに闇だ。 僕は冷たいコンクリートの壁にもたれかかった。 「……まだ昼間なのに暗いや」 僕は大きく深呼吸した。 すると遠くからざわざわと何人かが集団になって路地裏に入って来た。 見たところ20から25くらいの若い男達だった。 僕を見た1人の男がこっちを指差して何か言っている。 「………」 僕は着ていた黒いパーカーのフードを深く被った。