「あの…。此処は本当に人を殺してくれる所なの?」





夫人は恐る恐る尋ねる。



「はい。殺し屋ですから」






「ならこの女を殺して?」



そう言って渡してきたのは一枚の写真だった。





「……分かりました」




僕は亞蓮にその写真を渡し、情報を集めさせた。




「ではいつ殺しましょうか」

「明日の深夜0時にこの女の家で殺して」



「はい。では料金ですが…」



「3千万払うわ。これでちゃんと殺していただける?」




雷は紅茶を夫人に出し、僕の隣に座った。





「分かりました。ではこちらにサインをお願いします」







「これは?」


「もし、お客様が僕達の事を外部に漏らすような事をした場合に罰を受けていただくと言うものです」



「私は絶対に言わないわ!」


「ではこちらにサインを」




夫人は早々とサインをし、紅茶を一口飲んだ。