私は霜月樹。
今日から中学生っピシッとした制服に袖を通し鏡の前でおかしなところは無いかと何度も確認をする。

「はぁ…楽しみだけど緊張しちゃうなぁ…」
胸元に両手を寄せれば息を吐き緊張を抑えようとする。

「そろそろ行く時間じゃないの?」
お母さんに言われて時計を見れば7時55分。
「あっ本当だっ!ありがとうお母さんっ行ってきます!」
スクバを持てばローファを履き学校に向かう。

私が通う中学校、朝日ヶ丘中学校。周りは山だらけ、どちらかといえば田舎だ。
でも私は田舎だなんて思わない、だって自然が沢山あるって良いことだって思うから。