「え~、それでは、着任式を行います」 暑かった。 蒸し暑い体育館の中で、 あいつに出会った。 「では、ご挨拶をお願いします」 あいつの名前は… 「えー…おはようございます、 新美 純輝です。」 新美 純輝(にいみ じゅんき) 年は24歳。 見た目はまぁまぁカッコいいが、 正直、そこまでではない。 「ねぇ、蛍」 「ん?」 「あの人、熱血っぽくない?」 「………確かに」 これが 新美先生の第一印象。