でも、 私が自覚するまでは それほど長くなかった。 「梨子ぉー!」 「またノロケー?」 「今朝ねぇ…」 幸せだった。 彼女じゃなくても みんなより先生の近くにいると思うと 幸せだった。 そんな私を幸せにしてくれる先生を 好きになった。 ただ…それだけだった。