「なぁなぁ、しゅんくん」
「んー?」
助手席に座らしてもらったから
しゅんくんにだけ
聞こえる声で喋りかけた。
「お願いあるんやけど・・・」
「お願い?なに?」
忘れてたわけじゃないけど
和歌山きてから、おじいちゃんの
お墓まいりに行けてなかった。
今日の夜はもう帰るし
パーティーまでの時間に
いかなあかん。でも、歩いてやと
時間かかるからしゅんくんに
頼もうと前から思ってた。
「車でこの前いった海の
近くのところまで連れてってほしい」
しゅんくん運転中やし、
ながながと話すの悪いから
とりあえずそれだけ伝えた。
「いいよ~!
じゃ、先家帰って
まさくんたちおろすな!」
「うん、ありがとう!」

