「それでもしおりちゃんが
しゅんのこと好きって言うなら
俺は今すぐしゅんの
ところに連れて行く。」
そんなんしてても
しゅんくんのこと・・・
「・・す、き・・」
「そっか。じゃいこう」
もう、涙止まらへん。
こんないい人おるのに、
しゅんくん選んだ。
でも、やっぱり好きやから…
それから、ずっと無言で
ゆうくんは車走らせた。
ただ、しおりの鼻を
すする音だけ響いてた。
10分ぐらい経ったころ。
「いってきい。」
ゆうくんが車止めて、
しおりの顔も見ずに言った。
しゅんくんがどこにおるかも
わからんまま、車をでた。

