あたしは机に突っ伏して

なるべく廊下の方に

耳を傾けないようにした。



だって、そうしないと…。



玲央くんの友達が予想外すぎて。

あたしの頭がついていかない。



だって、今まであんな人たちといた?



前にグラウンドで体育してたとき

あんなヤンキーくんたちとは

いなかった気がするのに…。



あたしはまた、

はぁ…とため息をついた。




「ねっ、冷血ボーイこっち来る!」




机に伏せているというのに

葵はそんなのまったくお構い無しに

あたしの肩をドンドン叩いた。