しかも第一声があたしの名前なんて…。




普通、もしもしから始めるじゃんかぁ…。




あたしの涙腺、だめだなぁ。




《ひま、責任感じてるでしょ》


「……そりゃあ…だって…」




あたしはのうのうと生活してて、玲央くんは女の子に質問攻めなんて。




申し訳ないし、言葉で言い表せないような苦しさとか、悲しさとか…。




《昨日も言ったでしょ?俺がひまを守るのは当たり前だって》


「でもっ…」


《ひまわり》


「う、ん…」




急に名前を呼ばれて、ドキッとした。




《でも、は禁止。俺は守りたいものを守った、それだけのことだよ》