冷血ボーイ





「玲央くんいる?」




そう言いながら秘密基地の扉を開ける。




「ん、いる」




ソファーに座っていて

その大きな目でじっと私を見つめた。




「玲央くん今日はここに来ないって

 言ってたじゃん」


「なんか会いたくなっちゃって」




ほらほら。

このギャップ。




あたしが玲央くんの横に座ると

玲央くんは不思議そうな顔で

あたしを見た。