玲央くんの手をぎゅっと握った。 玲央くんの存在を確かめるように。 昇降口が近くなるにつれて まだ残ってる生徒の声もしてきて。 あたしたちは自然と手を離した。 玲央くん、冷え性なのかな。 手繋いでたのに、 まだ手が赤くて冷たそう…。 「ねえ、玲央くん」 「ん?」 今日はね、聞きたいことが たくさんあるんだ。