「おい、ひま」 あ、れ。 これ…、玲央くんの声に似てる…。 でもでも、玲央くんが あたしのクラスにいるわけないし! でも…、玲央くん以外 あたしのこと“ひま”って 呼ぶ人なんていない…。 あたしはドキドキしながら ゆっくり振り返った。 「…玲央くんっ?!」 「いつまでたっても裏門来ないから 捜したんだけど」