暗闇に光るネオン
物音なく
静かな街
たまにニャァーと野良猫が鳴く
あとはブーツの音だけ

コツコツ

気配を感じたナロミ
ナロミに近付く黒い影

ナロミは構えてそやつを待った

コツコツ
コツコツ
 
奴の足音が聞こえる
シュッ
「え?」
気配が消えた
ナロミがキョロキョロすると、
「やぁ墮天使ナロミ」
ハッ
奴はナロミの後ろに居た
「これはこれは悪魔王ユウツ」
そう
奴とはユウツだった
「私に何の用だ」
警戒しながら聞いた
「別に
用などない
ただ墮天使ナロミとはどんなものか見てみたかっただけ」
その為だけに来たユウツ